生活保護「ウェブ署名」で扶養照会の運用改善へ

2021年5月14日 - 活動の近況

「扶養照会」とは生活保護の申請時、申請者の親族に、援助できるかを役所から問い合わせることです。コロナ禍で困窮する人が増える中でも、「どうしても家族に知られたくない」人にとって申請を断念する壁でした。
この仕組みの改善を求めた「ウェブ署名」(呼びかけ人:稲葉剛)に5万8千筆をこえる市民の賛同が集まり、要望書とともに厚生労働省へ提出されました。その結果4月から、「申請者が扶養照会を望まない場合、その理由を丁寧に聞き取る」ことが、窓口での対応に求められるようになりました。
基金が連携する(一社)つくろい東京ファンドのHPでは、扶養照会を望まない理由を文書にできる「申し出書」のひな型が、公開されています。
下記HPより、ダウンロードして活用できます。
https://tsukuroi.tokyo/2021/04/20/1551/

「扶養照会」や、ウェブ署名の経緯については、こちらの記事や動画も、ご参照ください。

ビッグイシューチャンネル:「扶養照会から考える生活保護
※2月18日に開催された、ライブ配信のyoutube動画です。(出演:稲葉剛)

 

BIGISSUE ONLINE:「生活保護申請に伴う扶養照会、効果は少なく当事者・親族・職員に悪影響の現状
※上記、youtubeライブ配信イベントのレポートです。