ステップハウス

「空き家」と「住宅困窮者」のマッチング事例―ステップハウスの実験的事業

ホームレス状態の人をはじめ、潜在的に住まいを失うリスクを抱えた人々が「安定した住まい」を確保、維持することを社会がどうサポートできるのか。
私たちは、全国で900万戸(2023年総務省調査)と言われる「空き家」の活用がカギになると考え、住宅支援に取り組む団体との連携や、篤志的な家主の方から提供された空き物件の活用を通じて、住宅困窮者と空き家のマッチングモデルを模索しています。
その第一歩として、ホームレス状態の人が初期費用や保証人不要で利用できる「ステップハウス」の実験事業に取り組んでいます。

「ステップハウス」とは?

連携団体や、一般の家主の方から提供される空き物件を借り受け、ビッグイシュー販売者をはじめとするホームレス状態の人に、低廉な利用料(15000円~)で提供する事業です。

初期費用、保証人なしで一定期間(6か月~)利用でき、利用料の一部が利用者本人の積立金となります。たとえば利用料15,000円のステップハウスを半年間利用した場合、6万円が手元に残ります。このお金と、利用期間中に受けられる認定NPO法人ビッグイシュー日本の各種サポートを併用して貰い、アパート入居や就職活動など、次の「ステップ」への一歩を応援しています。

これまで東京・大阪で25室を運用

2014年からこれまでに、都内で10室、関西で15室をステップハウス/シェルターとして運用し、ステップハウスは75人、シェルターは956件の利用がありました(2025年12月末現在)。

民間の協力的な空き家、空き室オーナーと共同して事業を行うほか、2022年からは、兵庫県尼崎市、生活協同組合コープこうべ、阪神間の支援団体と協働して、市営住宅の空き室を活用する「あまがさき住環境支援事業」に参加。市営住宅の新規募集停止になっている空き室を「あまやどりハウス」として運営しています。

利用者はこれらの場を足がかりにして、身分証の取得、銀行口座の開設、携帯電話の購入、就職活動などに取り組み、積立金を元手に民間アパートやシェアハウス、簡易宿泊所などの低家賃住宅に転居していくことができます。また年齢や体調に応じて、年金、障害福祉サービス、生活保護などの社会保障制度の利用につながっていくケースもあります。
また緊急用シェルターは、体調不良時や荒天時の避難場所や、各種の支援につながるまでの一時居所として利用されています。

ビッグイシューオンラインに掲載された、ステップハウス利用者のインタビュー記事も併せてご覧ください。

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