2014年12月14日 - 活動の近況
「若者の貧困や孤立を防ぎたい」という思いから立ち上がった若者政策提案・検討委員会での議論をまとめた『若者政策提案書・案』の発表シンポジウムを開催しました。
第一部では、委員長である宮本みち子さん(放送大学 副学長)が、「いま、なぜ若者支援が必要か」という問題提起を行いました。引き続き第二部では、委員である、青砥恭さん(NPO法人さいたまユースサポートネット代表)、白水崇真子さん(一般社団法人キャリアブリッジ代表理事)、高橋温さん(弁護士・NPO法人子どもセンターてんぽ理事)、津富宏さん(静岡県立大学教授 NPO法人青少年就労支援ネットワーク静岡理事長)も登壇。『若者政策提案書・案』を基に<学び><つなぐ><生活支援><出口>といった内容で、「これからの若者政策のあり方」について、それぞれ発題しました。
また、第三部では「みんなで語ろう!若者政策」として、市民討論を行いました。最初に特別発題として、佐藤洋作さん、原未来さん(NPO法人文化学習協同ネットワーク)から、12ヶ所の地域若者サポートステーションと協力して行った、利用者1200人の調査から見えてきたことについての報告がありました。その後、参加者との話し合いの場では、発表の内容を踏まえて、若者支援に関わる方、実際にひきこもり当事者だった方などから、「活発な発言が相次ぎました。
当日は、一般参加者、ボランティア・スタッフあわせて、100人以上が参加して盛況となりました。参加者も10代から70代までと幅広く、何より第3部での積極的な議論の様子からは、若者問題への関心の高さと若者政策への期待が伝わってきました。アンケートにも「同級生ら同世代が苦しんでいる状況を何とかしたい」「さまざまな段階での“つなぎ”が必要」「若者自身の意思決定への参画を盛り込んでほしい」など、たくさんのご意見をいただきました。ご参加くださったみなさま、どうもありがとうございました。
今後は、シンポジウムの内容やアンケートでいただいたご意見などを生かして、新たに『若者政策提案』を1月に発行予定するため、さらに議論を深めていきたいと思っています。活動につきましては、基金ホームページやFacebookなどを通じて、報告をさせていただきます。
引き続き、みなさまのご協力をどうぞよろしくお願いいたします。