2012年8月1日 - 活動の近況
JR高槻駅でビッグイシューを販売中のYさんが、路上生活を抜けて次のステップである本人確認書「住民基本台帳カード」を取得しました。
路上生活において、運転免許証や保険証などの身分証は、紛失、失効、盗難などの様々な理由から保持し続けることが難しく、一度失ってしまうとなかなか取得しにくいのが現状です。また一度身分証を失ってしまうと就職活動が困難であることはもちろん、携帯電話や銀行口座の契約などの手続きが困難になってしまいます。
そうした状況を脱し再び元の生活に戻れるようにとYさんは、就労支援団体の提供する職業訓練プログラムを利用して、チェーンソー(伐木)・刈払機作業従事者の講習受講しフォークリフト運転者の資格の取得を獲得、その書類をもとに住民基本台帳カードを取得することができました。
ビッグイシュー販売→アパート入居→資格取得という具体的なステップを踏まれている実感からでしょうか、事務所に報告に来たときのYさんは生き生きとされていました。Yさんが今までのキャリアと、新たに取得された資格や技能を活かせる安定した雇用の場所を見つけられるように、今後もサポートを続けたいと思います。