<終了しました> ホームレス、不登校、女性の貧困、多様な人にチャレンジと失敗の機会をつくる~サッカー(スポーツ)大会運営勉強会~を開催します

2018年8月25日 - 活動の近況

社会(スポーツ)をあそぶガイドブック」の発行を記念し、スポーツで社会包摂を進めるための勉強会を開催します。第1弾の今回は「大会を通じて“マイノリティ”と呼ばれる参加者の強みや弱さを出せる居場所をつくる」がテーマです。
※ここでいう“マイノリティ” とは「ホームレス」や「ひきこもり」といった背景の人だけはなく、“同じ時代を生きるみんな”を指します。元気に見える会社員の人も学生もどこかで疎外感を感じていたり、弱さを出せずにいるのではないでしょうか。そういった意味で、誰もが何かのマイノリティであるという意味を込めています。

ホームレスや不登校経験者、うつ病経験者、貧困を抱える女性など様々なバックグランドをもつ人向けに、スポーツ大会を開催する講師の方に、大会での実践やそこで起きた変化、運営の際に大切にしている点を伝えてもらいます。会の後半では参加者の皆さんと、より多くの人が楽しめるスポーツ大会のアイディア交換をできたらと思っています。

■こんな人におすすめ!
・サッカーやスポーツの、競技性の部分だけではない新しい可能性を見つけたい方
・スポーツに関心のある学生や社会人
・様々な当事者支援の現場にスポーツの力を取り入れたい方
・障がい者サッカーなどでボランティア活動をしている方、もしくはこれからしたい方
・「あそび」を大事にする社会をつくりたい方

■イベント概要
・日時:8月25日(土)16時~18時 *15時半受付開始
・会場:TKP上野ビジネスセンター(カンファレンスルーム2E) 上野駅より徒歩5分
・参加費:2,000円(当日、受付でお支払いください)
・定員:30名(先着順)
・申し込み:以下の内容をメール(宛先:t.hasegawa@bigissue.or.jp)にてお送りください。(〆切:8月23日木曜)
(1)お名前
(2)所属(任意)※チーム名などあればお知らせください
(3)取り組んでいる活動(任意)
※参加者の方同士の交流もして頂けるよう、上記(1)(2)(3)は当日資料として配布させて頂く予定です。

・主催:認定NPO法人ビッグイシュー基金
・共催:ダイバーシティサッカー協会
・お問合せ先:認定NPO法人ビッグイシュー基金(担当:長谷川)
TEL:03-6380-5088 Email:t.hasegawa@bigissue.or.jp
・平成30年度 独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業

■コンテンツ
<第1部>実践共有と座談会
・daimonCUP
5年間で1万人が集まった女性の貧困・孤立問題にアプローチするフットサル大会。スポーツや余暇活動を通じて「みんなが参画できる社会」を目指し活動。
・MKBカップ
不登校やひきこもりを経験した若者向けのフットサル大会。大会のコンセプトは「スポーツを自由に。学びを多様に」。会場では芋煮会やモノづくりのワークショップも。
・ダイバーシティカップ
ホームレスの人やLGBT、若年無業者、依存症の当事者など様々な困難を持つ人が交流するフットサル大会。東京、大阪で行われた大会には、延べ1000人以上が参加。

<第2部>グループワーク(5人1グループで登壇者も交えてテーマトーク)
1:社会的マイノリティと呼ばれる人を対象に、スポーツの場を開く際に気をつけるべきこととは?
2:スポーツを楽しんむだけでなく、日常を豊かにするためにできる工夫とは?
3:ダイバーシティカップを例に、大会アイディアブレスト
4:講師(鈴木直文さん)による解説

<第3部>ネットワーキング

◇講師プロフィール

・糸数温子(一般社団法人daimon代表)
1986年沖縄県生まれ。2012年「誰もが誰かのセーフティーネットであり続けられる社会の実現」を目指し「daimonCUP」を創設。5年間で述べ1万人もの来場者を集め、2017年からは那覇市中心市街地にサッカーコートを出現させるなど常に新たな挑戦を続ける。琉球大学特命助教を経て現在、一橋大学大学院博士課程在籍。日本学術振興会特別研究員としてこれまでの実践を社会に還元しようと奮闘中。

・中山崇志(NPO法人まきばフリースクール理事)
宮城県大崎市在住。理事を務める「まきばフリースクール」は、1999年不登校・引きこもりの子ども・青年支援からはじまり、ファミリーホームや自立援助ホームなどの児童養護、就労支援、介護デイサービスなど、「目の前のひとりの必要に対し、共に、あるものを生かし、無いものは創る」を理念に活動を実践。フットサル大会「MKB cup FUTSAL FREEDOM」主催。

・鈴木直文(一橋大学大学院教授)
1975年東京都生まれ。東京大学大学院工学系研究科社会基盤専攻助教を経て現職。2007年グラスゴー大学大でPhD取得(都市研究)。「スポーツを通じた社会的包摂」が主な研究テーマ。「遊び」で「誰もが生きやすい社会」を実現するためのオルタナティブな実践を研究開発中。主著に『承認ー社会哲学と社会政策の対話』(共著)、『21世紀のスポーツ社会学』(共著)、「社会(スポーツ)をあそぶガイドブック」編集・執筆責任者。

・長谷川知広(ビッグイシュー基金、ダイバーシティカップコーディネーター)
1983年埼玉県生まれ。大学時代にホームレスサッカーにボランティアとして参加。2011年2月よりNPO法人ビッグイシュー基金スタッフとして、ホームレスサッカープログラムに従事。2011年ホームレス・ワールドカップパリ大会出場、2011年日韓戦を実現し、2015年からはホームレスを含む様々な社会的困難を抱える人を対象としたダイバーシティカップの取り組みに注力。