有限会社ビッグイシュー日本からの事業継承について

2025年12月1日 - みなさまへのお願い

いつも活動を応援いただいている皆様へ

有限会社ビッグイシュー日本(以下、会社)では2003年の設立以来、市民メディア(雑誌)づくりを通じて、ホームレス状態の人への就業機会を提供するとともに、様々な当事者や活動現場の声をとりあげ、誰もが生きたいと思える社会を多くの市民とともに創ることをめざしてきました。
また、認定NPO法人ビッグイシュー基金(以下、基金)では、①当事者の自立・自活を応援する各種プログラムの提供、②問題の背景にある社会問題に関しての調査・提案、③これらの活動への市民参加、の3本柱の活動を、会社と相補・横断的に展開してきました。

会社・基金それぞれに活動が広がる中で、ヴィジョンと目指す方向性を整理し、貧困問題の広がりと複雑化にどう連携し対応するかを検討するために、2025年1月から両法人合同の委員会を設置し、これまで5回の委員会を開催しました。
ここでの議論の内容も踏まえて、基金では2026年4月1日より、雑誌『ビッグイシュー日本版』の作成をはじめとする会社の各種事業を継承すること。そして法人名を「認定NPO法人ビッグイシュー日本」と改称することを決め、定款の変更などを進めていくことにしました。

基金へのご寄付は2026年4月1日以降も、これまでと変わらず税制優遇の対象となります。会員制度についても当面、変更はありません。

今回の事業譲渡は、以下の3点をおもな目的としています。
① 雑誌の路上販売の仕事、および独立した「市民メディア」を維持・展開すること
② メディアづくりの事業と、基金の各種プログラム(相談機会の提供、夜のパン屋さんなど仕事の応援、住まいの実験事業、調査研究など)との連携を深めること
③ これらの活動に、多くの市民、ホームレス状態の人はじめ社会の周縁にある人びととともに取り組むこと

新たな「ビッグイシュー」の活動に、皆様からよりいっそうの応援・ご参加をいただけるよう、歩みを続けていきます。引き続きどうぞ、宜しくお願い致します。


認定NPO法人ビッグイシュー基金
共同代表 米本昌平 稲葉剛 スタッフ一同


※なお、有限会社ビッグイシュー日本では、今回の統合に向けて応援を募る「ステップアップ市民パトロン」を呼び掛けています。くわしくは以下のHPをごらんください。
https://www.bigissue.jp/2025/12/33350/