2023年6月30日 - 活動の近況
基金が事務局となり、ホームレス状態の人や、新型コロナの影響で住まいを失った人たちの住宅確保を応援した「おうちプロジェクト」(2020年8月~21年8月実施)の報告書ができあがりました。
このプロジェクトは17の生活困窮者支援団体と協働したものです。各団体がサポートする人へ賃貸住宅を契約する際の初期費用などを提供して、計207世帯(237人)の住宅確保を応援しました(米国コカ・コーラ財団助成)。
報告書は、プロジェクト利用者が申し込み時に回答するアンケート結果を中心にまとめました。1章では事業の概要、2章では利用者の属性(地域、年齢、性別、コロナの影響など)に触れ、3章では利用後のアンケートなどから事業の成果をはかり、4章で今後の課題を整理しました。
利用者のうち、7割以上の人が新型コロナによる仕事への影響(失業や減収)を受けており、約7割の人が申し込み時点ですでに安定した住まいを失った状態でした。
そのほか、新型コロナの影響によりさまざまな事情で困窮する人の声も紹介しています。コロナ禍で困窮する当事者に対して支援団体がどう動いたか、一つの記録として、お読みいただければうれしいです。
このプロジェクトに続いて、基金では23年2月から生活保護などの公的支援を利用しにくい人の路上化予防と自活応援を目的に、家賃補助などをする「おうちプロジェクト2」(23年6月末まで)も進めています。
報告書のご請求方法やダウンロード可能なPDF版はこちらよりご覧ください。