夢だった“おうち時間” プロジェクト利用者の声

2021年6月30日 - 活動の近況

ビッグイシュー基金では、東京・大阪の18の困窮者支援団体と協働し、新型コロナの影響で住まいを失った人などに賃貸住宅の初期費用を提供する「おうちプロジェクト」を進めています。6月には、目標の200世帯に達する見込みです。
大阪の利用者の一人、60代男性Tさんを紹介してみましょう。警備の仕事で生計を立てていた彼は、緊急事態宣言で施設警備の仕事が激減し、収入は3分の1に。簡易宿泊所の家賃支払いが困難になり、昨年10月にプロジェクトを通じて家賃約3万円台のワンルームに入居しました。警備、雑誌の路上販売、交通量調査アルバイトを掛け持ち、一時的に生活保護も利用しました。現在は警備の仕事の収入と、社会福祉協議会による生活資金の貸付で暮らしています。「仕事も世の中もどうなるかわからず、不安はある」「自分の部屋でネットサーフィンを楽しむのが夢だった。職業訓練を利用してパソコンの勉強をしたい」と話しています。

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