大阪で進む、低家賃住宅への入居

2018年3月30日 - 活動の近況

大阪では2015年から、当事者が利用料の一部を積み立て、次のアパート入居時の資金の一部に充てる「ステップハウス」の仕組みを作ってきました。保証人や初期費用が必要な一般借家への転居は依然ハードルが高いものの、2年半の活動を経て、転居可能先も広がりつつあります。
たとえば、ビッグイシュー誌販売者のAさんは昨年、外資系住宅投資会社が買い上げて供給する旧雇用促進住宅のアパート「ヴィレッジハウス」に移行。また今年2月には、大阪市内の旧社員寮を改装したアパートに3人が入居しました。共通条件は、家賃2万円台、初期費用が安く、保証人が不要、という点です。
昨年10月には、入居を断られやすい高齢者などに、低家賃の民間空き家を提供促進するための法改正も行われるなど、低家賃住宅供給への風向きが変わりつつあります。

※ビッグイシュー基金のステップハウス(大阪)の取り組みについては「ビッグイシューオンライン」にも掲載されておりますので、併せてご覧ください。