広がる、ダイバーシティサッカーの活動

2018年1月31日 - 活動の近況

多様な人がサッカーを通じてつながり、互いの違いを理解し合うことを目的に始まったダイバーシティサッカー。2017年から今年にかけて、東京・大阪両地域で活動が広がっています。
昨年11月18日、東京のミズノフットサルプラザ味の素スタジアムで、「ダイバーシティカップ4」が開かれました。ホームレスサッカーチーム「野武士ジャパン」やひきこもりの経験者、ギャンブル依存の回復施設などから、全10チーム、200人が参加し「ダイバーシティサッカーアソシエーション設立準備委員会」が運営にあたりました。自己紹介では「うつ病の当事者チームです。失敗を恐れずプレーしたいと思います」など、それぞれの意気込みが伝わってきました。
今回は、ホームレスW杯ミラノ大会にも参加した佐々木善勝さんが「堀江車輌電装株式会社」のメンバーとして参戦。雑誌販売を卒業後、現在は堀江車輌で清掃の仕事に就いています。今大会は凱旋試合でもありましたが、チームはなんとリーグ戦を勝ち抜いて優勝。閉会式の「これまで一緒にやってきた野武士のみんなとは別のチームになったけど、優勝できて嬉しいです。この場にいるみなさんに感謝したいです」という挨拶に、会場全体が温かい雰囲気となりました。大会には女子フットサル日本代表選手も飛び入り参加し、華やかに。“社会性スポーツ”の広がりを感じる1日でした。
大会当日の詳しいレポート写真などは、野武士ジャパンHPからご覧いただけます。

大阪でも、2017年より「ダイバーシティカップin関西 実行委員会」が発足。9月には、「ダイバーシティカップin関西 プレ大会」を開き、「野武士ジャパン大阪チーム」に加え、定時・通信制の高校生やひきこもりの経験者、そしてその支援団体など計5チーム総勢70人が参加しました。
今年の5月には、8~10チーム程度が集う本大会の開催を検討しており、1月28日には事前の交流試合を森ノ宮キューズモール内のフットサルコートで行いました。リーグ戦だけでなく、体を使ったアイスブレイクや団体の紹介、ウォーキングサッカーなどを通じて、それぞれの境遇や社会的背景もしりあいながら、交流しました。「5月も楽しみにしています」という感想も聞かれ、大会への期待が膨らむ交流試合となりました。

※ダイバーシティカップin関西の活動についてはこちら
朝日新聞デジタル:大阪)ホームレスも引きこもりも みんなでサッカー大会
毎日新聞:サッカー交流会 生活困窮者や引きこもりも汗 月2回開催

大阪事務所ではスポーツプログラムインターンを募集しています。
募集の詳細はこちら