2017年4月10日 - 採用
ビッグイシュー基金では2004年よりホームレスサッカーチームを応援してきました。住居や仕事に加え希望も失った人にとって、サッカーやスポーツは人とのつながりや生きる意欲の回復、自立へのきっかけとなっています。2015年より開催しているホームレスや社会的不利・困難を抱える若者がスポーツを通じて交流する「ダイバーシティカップ」では、ひきこもりやうつ病、不登校経験者、被災地の若者、LGBT、障害を持つ方など、延べ500名以上が参加しました。大会後も、当事者・支援者の枠をこえたつながりの場となりつつあります。
この度、ビッグイシュー基金東京事務所にて本事業のパートタイムスタッフを2名募集します。スポーツを入り口にした場を開き、社会的不利・困難を抱える若者などの孤立を防ぎ安心して暮らせるよう事業を楽しみながら進められたらと思います。関心のある方は、ふるってご応募下さい。
(締め切り:4月23日(日))
■事業内容
(1)スポーツを用いた支援団体実施調査、調査報告書のまとめ(15団体)
・関連団体への実施調査に同行し、記録、調査、報告書作成を主体的に行ってもらいます
(2)「スポーツ交流サロン」開催(10回)
社会的不利・困難を抱える若者などがスポーツを入り口に集い、社会参加を進める日常的な仲間づくりを進めるサロンの開催 ・スポーツ交流サロンの参加者集めや当日の準備・運営、広報などを行ってもらいます
(3)「ダイバーシティカップ」開催(1回)
「スポーツ交流サロン」参加者が一堂に集い交流する大会の開催
・大会の企画や運営、ボランティアコーディネートなどを行ってもらいます
(4)委員会開催(6回)
社会的に孤立しがちな人に向けたスポーツの場づくりを進めるための委員会を開催
※委員は各支援現場スタッフ・学者・企業関係者などで構成
・委員との日程調整や会議録の作成を行ってもらいます
(5)報告書作成
・事業の成果をまとめた報告書の作成を行ってもらいます
(6)日々の事務作業
・メール対応、HP更新、議事録作成、経費精算作業など
※ご本人の関心や特性に合わせて、仕事を割り振りしたいと思います
■募集職種・人数:パートタイムスタッフ2名
■手当:時給1000円・交通費支給
■勤務日・時間:週3~4日、10時~17時(5~6時間程度)
※月2回程度、土日勤務あり(勤務日・時間応相談)
■勤務地:認定NPO法人ビッグイシュー基金 東京事務所
■勤務期間:2017年5月15日から(応相談)2018年3月末まで(契約期間更新の場合あり)
■こんな人待っています!
・スポーツやダイバーシティに関心があり、参加者の自主性を大切にできる方
・好奇心旺盛で、人とのコミュニケーションが好きな方
・事務作業に支障のない程度のパソコンスキルがある方(Word、Excel)
・サッカー指導経験者歓迎
・社会人経験者歓迎
■サポート体制
・2か月に1度、担当スタッフとスケジュールの確認と振り返りを実施します
・スポーツ交流サロンや大会については、ボランティアコーチがサポートします
■応募方法:
以下の内容をメール(宛先:tokyo@bigissue.or.jp)にて、長谷川宛にお送りください。一週間以内に、折り返しご連絡申し上げます。
(1)件名:【応募】スポーツ応援事業スタッフ
(2)お名前、ご住所、電話番号、メールアドレス
(3)履歴書(写真不要)
(4)作文:「志望動機」(800字程度)
■選考の流れ
(1)書類面接(2)面接(3)採用決定(4)業務開始(2017年5月15日を予定)
■締め切り:2017年4月23日(日)
(決定し次第、締め切り前でも募集を終了する場合があります。)
【前任者より】
〇この仕事のやりがい
・サッカーを通して人の変化に立ち会えること
ホームレスサッカーの練習は月に2回行われていますが、支援する/されるという立場を越えて、フラットな関係性の中でサッカーを楽しんでいます。自分の納得のいかないプレイが続くと感情を爆発させてしまう選手が、回数を重ねるごとに自分の感情をコントロールできるようになったり、少しずつメンバーのことを考えてプレイするようになったり、そうした姿に立ち会えることに喜びを感じます。
・活動の輪を広げていくこと
2015年からは、サッカーを通じて互いの背景を理解し、多様性を認め合うことを目指して、ホームレスの人だけでなく様々な社会的背景・困難を抱える人たち(うつ病の方、養護施設出身の若者、LGBT当事者、ひきこもりの若者など)を対象にした「ダイバーシティカップ」というフットサル大会を開催しています。サッカーを通じたダイバーシティという価値観に共感する仲間を集め、活動の輪を広げていく局面に携われるのは、今しかありません。
〇この仕事の難しさ
この活動をする中で、「社会的弱者と呼ばれる人たちになぜサッカーを?スポーツよりも仕事を探す方が先では?」という疑問や、「スポーツはしたいけど、余裕がなくて…」という現実的な声も聞かれます。ただそれでも、サッカーを通して参加者が前向きになり、何か一歩チャンレンジしようと変化していく姿も確かにあるのです。そうしたスポーツの社会的意義はまだまだ理解されにくいですが、同時にそれは世の中に新たなスポーツの形を発信する挑戦でもあると思っています。
【参考】
・野武士ジャパンHP
・第1回ダイバーシティカップ
・第2回ダイバーシティカップ
・シンポジウム「1つのボールが人生を変える」イベントレポート