2014年3月25日 - 活動の近況
ビッグイシュー基金ではリーマンショック後に急増した若者ホームレス問題に対応するため、2009年より若者ホームレス支援事業を行ってきました。2013年度からは「社会的困難を抱える若者がホームレス状態になりやすい状況をいかに予防するか」という観点から、ネットワークを生かした当事者支援のあり方と実践を共有するための事業を展開してきました。さまざまなネットワーク団体にご協力いただき現在作成中の「社会的不利・困難を抱える若者応援プログラム集」(2014年3月完成予定)をもとに、2014年度は当事者へ直接情報を届けるガイドの作成を予定しています。
「見えない当事者」とどのようにつながるか。どの団体も、課題としているところではないでしょうか。潜在的にさまざまなリスクを抱える当事者への情報のアウトリーチについて、ぜひみなさまとともに考えたいと思います。あなたさまのご参加とお知り合いの支援関係者への呼びかけをお願い致します。
*当日は支援団体間の連携促進を目的に作られた「社会的不利・困難を抱える若者応援プログラム集/2014年3月発行/70団体掲載」を配布させて頂きます。
●参加対象:社会的不利・困難を抱えた若者支援に携わる方ならどなたでも参加可能 (定員40名・先着順)
*ニート・ひきこもり・障がい者・女性・社会的養護・依存症・ホームレス支援などの現場に携わる方たちに参加いただく予定です。
●お申し込みの方法 :下記連絡先までメールをお願いします。
(〆切:2014年3月20日(木))
宛先:tokyo@bigissue.or.jp /件名:第3回若者応援ネットワーク研究集会
①氏名、②団体名、③連絡先、④支援対象者と活動内容(簡単で結構です)
⑤他団体と連携して取り組みたいこと ⑥アウトリーチ活動における課題 をお書きください。
*①~⑥についての情報は事務局で取りまとめて、当日の資料として配布させて頂きます。
●ビッグイシュー基金の若者ホームレス支援に関するこれまでの取り組み
●問い合わせ窓口:特定非営利活動法人ビッグイシュー基金
TEL:03-6380-5088 Email:tokyo@bigissue.or.jp
●助成:独立行政法人福祉医療機構
登壇者プロフィール
<1部登壇者>
◆伊藤次郎/OVA代表
「インターネットを活用した自殺リスク層へのアウトリーチ活動」
インターネット・ソーシャルワーカー。2013年6月に若者の自殺が増えていることに問題意識をもち、ネットマーケティングによる自殺予防システム「夜回り2.0」(インターネット・ゲートキーパー)を日本で初めて開発、実施。
◆滝口克典/ぷらっとほーむ共同代表
「サブカルチャーを活用した若者層へのアウトリーチ活動」
若年世代による若年世代のための居場所づくりを提供。コスプレイベントや映画上映会などのサブカル・コミュニティを、孤立しがちな若者たちの生活圏と支援空間の中間にたちあげ、そこに若者をゆるやかに誘導する取り組みを実施。
◆中村あずさ/「世界の医療団」東京プロジェクトコーディネーター
「夜回りを通じたホームレス当事者へのアウトリーチ活動」
路上生活にある方で特に精神や発達に障害がある方の安心の地域生活を目指し、調査研究、アウトリーチ、相談会、生活支援、リハビリプログラム、シェルター運営、政策提言などを行う。
<2部登壇者>
◆鈴木綾/NPO法人ビーンズふくしま副理事
「生活保護世帯向けの学習支援を通じた若者と家庭へのアウトリーチ活動」
2002年から不登校児童生徒の支援活動に従事。若者の就労支援のほか、被災地の子どもづくり・コミュニティづくりに従事。生活保護世帯の子ども向けの学習支援を通じたアウトリーチ活動を実施。
◆瀬名波雅子/NPO法人ビッグイシュー基金プログラムコーディネータ
「路上脱出ガイドを通じたホームレス当事者とリスク層へのアウトリーチ活動」
ホームレス当事者が路上を脱出するための情報をまとめた「路上脱出ガイド」を発行。近年は路上にいるホームレス当事者だけでなく、日中を図書館などで過ごすホームレス当事者やホームレス化のリスクを抱えた受刑者へのガイド提供を行う。
◆塩山諒/NPO法人スマイルスタイル代表理事
1984年生まれ。2007年、社会的課題に向けたクリエイティブチーム「スマスタ」を結成。 企業ブランディングをはじめ、「あなたの人生にいい予感を運ぶ仕事ライブラリー ハローライフ」「レイブル応援プロジェクト大阪一丸」、「高校生がつくるいしのまきカフェ「 」(かぎかっこ)」など教育・雇用等の分野における市民・企業・行政協働型の様々なソーシャルプロジェクトを手がけ、プロデューサーとして活躍の場を広げている。
◆宮本みち子/放送大学教授
専攻は家族社会学、青年社会学。内閣府若者の包括的自立方策検討委員会座長、労働政策審議会委員、中央教育審議会臨時委員、法制審議会民法成年年齢部会委員などを歴任。若者を取り巻く雇用問題や社会的自立、少子高齢化社会の動向研究などが主要研究領域。