ホームレスの人たちの声

ビッグイシュー基金が応援する人々〜ストリートからの声〜

野口さん

Nさん

JR大阪駅の桜橋口で販売をしている野口さん。ビッグイシューを始める前に、図書館でビッグイシューのバックナンバーを読破したり、陰から販売者をじっと観察したりと、1週間かけてビッグイシューについて研究したそうです。やるときは何事も徹底してやる性格だといいます。そんな野口さんに、OHBBの活動や今後の夢などについて聞きました。


―ビッグイシューの販売をしていて一番印象に残っていることはなんですか?

販売をはじめて3日目くらいに、中学生くらいの女の子が2人近づいてきて、ポケットからホッカイロを差し出してくれたんよ。あの時はうれしかったな。それから、お客さんから言われる「ありがとう」。今までも営業の仕事をしとったから、ありがとうって言われる機会はあったけど、ビッグイシューのお客さんから言われるありがとうはなんか違うんよ。本当に心から言う素直なありがとうなんやろな。

―逆につらい時はどんな時ですか?

こんなに過酷な仕事はないと思うこともある。3時間立っても1冊も売れないこともあるしな。だからこの仕事は、どれだけ我慢できるか自分に対する挑戦なんやと思う。でも販売を開始して3年もたつと、だんだん初心を忘れてしまうんや。最近は辛抱が足りんな。自分で工夫して楽しみながらせんと、お客さんも買ってくれへんからな。でも、どんな状況でも楽しむようにしてるんよ。しかめっ面しててもしかたないやん。それに、しんどいときでも友達はいっぱいおったから、いつも人とのつながりはあったしな。

―販売者さんがつくったバンドOHBB(大阪ホームレスビッグバンド)のメンバーでもある野口さんですが、OHBBの活動を始めて何か変わったことはありますか?

OHBBの活動があると、仕事にメリハリができて集中できるんや。今日は練習があるから、それまでに何冊売らなって思う。

―今後OHBBの活動を通してどんなことをしていきたいですか?

震災があったとこなんかに行って歌をうたって、みんなを元気づけたい。夢はサマーソニック(※)にでること。応援してくれてるお客さんに頑張ってる姿をみせることで、恩返しをしたいんよ。それから、路上で寝てはるホームレスのおっちゃんらに、ホームレスだってがんばればなんだってできるんやってことを伝えたいな。
(※)毎年夏に関東と関西で行われる音楽のフェスティバル

―今後の目標はありますか?

小さくてもいいからお店を開きたい。3畳くらいの飲み屋とかな。でも、しばらくは販売を続けると思う。就職するにはまだ足場が弱いからな。それにビッグイシューのことも心配やしね(笑)


面倒見がよくみんなから頼りにされている野口さん。ギター片手にお酒を出し、たくさんの人が集まる。そんなお店の情景が目に浮かびます。

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