ホームレスの人たちの声

ビッグイシュー基金が応援する人々〜ストリートからの声〜

ビッグイシュー基金が応援・サポートするホームレスの人たちの声をお届けします。
日頃ホームレスの人たちと直接言葉を交わす機会のない方も、ホームレスの人たちが抱くそれぞれの想いを感じてください。

下谷さん

下谷さん

下谷芳男さん(64)は渋谷駅の東急プラザ前ロータリーで、ずっとプロペラのついたキャップをかぶって販売していて、お客さんから「プロペラさん」の愛称で親しまれています。これまで様々な取材を受けていただきご存知の方も多いと思いますが、今回は販売者としての視点や基金のプログラムに参加しての思いなどを中心にお話をうかがいました。


―販売を始めるきっかけは?

長年、身体を酷使してたらガタがきちゃって、力仕事が難しくなって…高田馬場の寄せ場で日雇いの仕事をしてたんだけど、神田川沿いの空き地で工事現場を眺めてたらスタッフのIさんに声をかけられて。一度目は断ったけど、そうしたら別の日、もう1人スタッフを連れて口説きに来て(笑)それでやってみようかなと。

―ビッグイシューの仕事はいかがですか?販売していてうれしいときはどんな時ですか?

最初の一冊が売れた時が嬉しい!それから1冊でも多く売ろうと思っているうちに販売が続いたような気がするね(笑)渋谷は外国人のお客さんが買ってくれた後、お客さんが続くことが多いね。外国の方がビッグイシューが有名なのかな(笑)

―逆につらいときはどんな時ですか?

お客さんが来ない時だね。そんな時は無理せず、一服して気分転換することもあるね。

―売るための工夫を考えたりしますか?販売で心がけていることはありますか?

本の並べ方とかいろいろね。朝より夕方の帰りがけに買ってもらえるように、朝はA3サイズのポスターを通りすがりに見てもらえるようにして。常連さんが買うかどうか吟味してもらえるようにね。渋谷は周りが騒々しいから、自分は静かにアピールしてる。決めた時間ずっと立っていても必ず売れるものでもないから、販売はあきらめないことが肝心だね。

−基金のIT講座を受けたキッカケは?受けてみてどうでしたか?

若い人がマウス使ってるのを見て内心「やってみたい」と思って…マウスの話をしてたらスタッフのIさんに「名前の入力の仕方を教えてあげる」と言われて。その後半年くらい経ったら「パソコンやってみますか?」とまたIさんに声をかけてもらって。もう忘れてるよ!と思ったけどね(笑)それがキッカケ。IT講座では船の科学館にも行ったけど、冬で寒くてね〜。講師の方は褒めるのがうまくて!年代も近い方でやりやすかった。メールを送りましょう、という講座の時は、メールした後わざわざ「届いてるか?」なんて電話したりしてね(笑)
(IT講座の第1回目はhttp://www.bigissue.or.jp/activity/info_071118.htmlにて)

―今後のビジョンや目標は何でしょうか?

うーん、いろいろありすぎて考え中かな。

―ビッグイシューに期待することはなんですか?

いろんな視点の記事を載せてほしいですね。原発とか特集目当てで買っていくお客さんも多いので。通り一遍にならないようにしてほしい。もっといろいろなお客さんに読んでほしいので。「ほっ」とするような話しとか。

―支援者の方々に一言お願いします。

お客さんにかわいがってもらって今があると思ってます。お花屋さんのオーナーという女性のお客さんが「お客さんが見てるから、いいかげんはダメよ」と言ってくれたことも。お客さんのアドバイスは素直に聞いています。

―社会に対してなにかメッセージはありますか?

皆いろいろあると思うけど、お互いがんばっていければと…。


IT講座での出来事など、始終笑顔でとても楽しそうに話す下谷さん。基金のプログラムが販売者さんのスキル面での支援だけでなく、良き想い出にもなっているのだと思いました。そんな下谷さんは現在スマートフォンからご自身のブログを更新。ツイッターでつぶやいたりとIT活用の成長ぶりは現在進行形です!(2011.7.28)

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